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木の上のまくらのすけ

1 :まくらのすけ:2011/12/08(木) 22:32:14.47
「木の上のまくらのすけ」とみんなは少年のことを呼んだ。
 なぜかというと、少年は木登りが得意で、よく他のだれも登れないような高い木の上に登っては、そこでぼんやりとしていたからだ。
「あぶないぞ、あぶないぞ」と親や先生たちは口をすっぱくしていったが、こればかりは止められなかった。木登りそのものよりも、木の上でひとりぼんやりいろいろなことを空想するのが、少年は好きだった。
 木の上は別世界だった。
 そこは彼だけの王国であり、親も先生も友達もいなかった。雲がすぐ手のとどくところにあり、下の世界とはちがった風が吹いていた。
 わたつみ神社の境内にある楠の大木が、少年のお気に入りだった。天気の良い日は、たいてい、学校がひけるとまっすぐわたつみ神社にかけつけた。
 ときどき悪童どもが「まくらのすけ! まくらのすけ!」とはやしたてながら追いかけてくることがあったが、木の上に登ってしまえば、少年に恐いものはなかった。いくら悪童どもがはやしたてようと、石を投げようと、はるか木の上の少年にはとどかなかった。


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2 :名無しは無慈悲な夜の女王:2011/12/09(金) 00:35:09.85
木の上のまくらのぬるぽ

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